DI Paletteの製本技術

複数の印刷物をまとめて冊子に仕上げる為の加工方法や工程の事を製本といいます。
製本方法により、耐久性や使用感、コストが変わります。
DI Paletteでは、製本や仕様の目的に応じて適切な製本方法をご提案します。

※イメージです

【並製本(ソフトカバー)・上製本(ハードカバー)】

製本は主に並製本(ソフトカバー)と上製本(ハードカバー)の2つに分かれます。

並製本は、針金や糊などで簡易に綴じる製本方法です。表紙に厚紙を使用しないので柔軟性があり、比較的低コストで製作できるのが特長です。並製本は綴じ方によりさらにいくつかに分かれます。

上製本は、表紙に厚紙を使用する製本方法です。耐久性に優れ、長期保存に向いています。

【並製本(ソフトカバー)】

平綴じ                                                                                                  

本文の端から3~5mm程度のところを針金で綴じる製本方法です。
比較的ページ数が少ないものに向いています(24ページ程度まで)。
使用例:企画書、総会配布資料

中綴じ

見開きページの中央に針金で2箇所を綴じる製本方法です。
比較的ページ数が少ないものに向いています(48ページ程度まで)。平綴じよりも開口性に優れています。
使用例:ページ数の少ないカタログ・パンフレット・小冊子・雑誌

無線綴じ

本文の背表紙側を0.5~3mmほど削り、そこへ糊を塗布、表紙でくるんで綴じる製本方法です。ページ数の多い冊子に向いています。
使用例:カタログ、教科書、小説、写真集

アジロ綴じ

無線綴じを改良した製本方法で、見た目の違いはありません。
本文の背表紙側は削らずに、アジロという加工で入れたミシン目へ糊を塗布して接着します。本文を削っていない分、無線綴じに比べてページが抜けにくく、強度が上がります。
使用例:カタログ、教科書、小説、写真集、抄録集

PUR製本

従来の一般的な製本糊である「エチレン酸化ビニル系接着剤(EVA:通称“ホットメルト”)」に代わり、接着強度の高い「反応性ポリウレタン系ホットメルト接着剤(PUR)」を使用した製本方法です。
従来方式に比べて、強度と耐久性に優れ、広開性も良く、見開きもデザインを気にせずきれいに表現できるなど、さまざまなメリットがあります。
ページが大きく開くため、ノド元部分の絵柄までよく見えて、デザインの自由度も高くなります。またPURはマイナス50℃~プラス80℃程度の環境下でも製本状態を維持でき、温度変化に強くなっています。
使用例:記念誌、ガイドブック、地図、取扱説明書

PUR製本について詳しくはこちら

【上製本(ハードカバー)】

厚紙を印刷用紙や布、レザーで覆った表紙で本文をくるむ製本方法です。本文は糸あるいは接着剤で綴じられます。耐久性に優れ、長期保存に向いています。
表紙にファンシーペーパーや布、レザーを使用することができ、高級感のある仕上がりになります。
使用例:書籍、絵本、記念誌、周年誌、作品集